概要
粗利・原価管理, 日報管理システム
【業種・事業内容】
解体工事業土木・建築業など
【システム要件】
現場単位の粗利管理システム
- 顧客台帳
- 顧客の情報を登録する。
- 顧客単位の受注, 売上金額を閲覧する。
- 外注先台帳
- 外注先の情報を登録する。
- 外注業者単位の発注金額や、依頼した作業の人工数, 購入部材の金額を閲覧する。
- 商品台帳
- 商品の情報を登録する。
- 現場管理
- 現場単位で、予定粗利や実粗利、原価などを管理する。
- 予定粗利と実績粗利を元に金額の差異を可視化する。
- 外注業者へ依頼した作業の金額を管理する。
- 自社・外注業者の日々の作業実績, 使用部材実績を日報として登録することで、詳細な原価管理を可能にする。
- 日報集計
- 現場ごと, 外注先ごと, 作業員の職種ごとなど、様々な切り口で作業実績を確認する。
- 表示したデータをPDFやExcelとして出力する。
- 使用商品集計
- 現場ごと, 外注先ごと, 商品ごとなど、様々な切り口で商品の使用量や金額を確認する。
- 表示したデータをPDFやExcelとして出力する。
【導入環境】
- FileMaker Pro 19
- Windows:5台
システム開発に至った背景・課題
こちらのお客様は、粗利や作業日報などの管理を Excel や紙ベースの表を用いて実施していました。しかし、データの入力はできていても、管理項目によって Excel ファイルが別だったり、紙ベースで管理している項目との付け合わせが難しいという課題があることで、精度の高いデータの収集ができていない状況でした。
この問題を改善するため、上記管理項目の入力を、FileMaker で開発したシステム1箇所で完結できるようにしました。データをシステムに集約することで、手間だった管理項目間の付け合わせをシステム上でできるようになり、また、データベースに項目が登録されることで、検索が容易になるという効果も得られました。
さらに、今回はシステム化に際して、今後の業務の効率化を図るため、案件単位での [目標の粗利金額] の登録と、[実際の粗利金額], [目標と実際の粗利金額の差異] を算出する機能を、お客様のご希望により設けました。これらのデータを可視化することで、案件単位での原価管理が容易になり、また、長期的な業務計画を立てる際の素材として、一定条件で絞り込んだ集計データの閲覧もできるようになりました。
機能の詳細
案件管理
受注管理
受注金額の登録と、目標となる原価金額を登録することで、[目標粗利金額] (および粗利率)をシステムが計算します。この金額を目安として案件全体を動かしていくことになります。
外注管理
受注の内容のうち、外注業者に委託する作業の内容と金額を管理します。受注データから基本情報を転記、およびデータの関連付けをするので、二重入力をすることなく登録することが可能です。
日報管理
日々発生した原価情報を日報として登録します。記入した内容は案件管理画面に集約され、さらに後述の日報集計画面で詳細な集計データを閲覧することができます。主に管理できる情報は下記の通りです。
- 外注先
- 職種
- 勤務形態
- 勤務時間
- 人工単価および金額
- 使用部材の単価および金額
その他原価管理
システム上で主に管理する想定ではない、例外で発生した項目をまとめて管理する機能です。雑多なデータが入ることになりますが、自由に区分づけをすることができるので、探したいデータを容易に検索することができます。
実績管理
日報管理とその他原価管理に入力した情報をもとに、粗利金額と粗利率を計算して表示します。
日報集計
日報管理で入力した人工データを指定した検索条件で絞り込み、外注先ごと, 区分ごと, 現場ごとなど、様々な切り口の集計データを閲覧することができます。また、絞り込んだデータを PDF や Excel として出力することもできます。
部材集計
日報集計と同じく、入力した部材データを指定した検索条件で絞り込み、外注先ごと, 区分ごと, 現場ごとなど、様々な切り口の集計データを閲覧することができます。また、絞り込んだデータを PDF や Excel として出力することもできます。